これこそが「標準」の到達点。SONY FE 24-70mm F2.8 GM II レビュー

これこそが「標準」の到達点。SONY FE 24-70mm F2.8 GM II レビュー

「最高画質を持ち運びたい」

カメラを握る人間なら、誰もが一度は抱く矛盾した願いです。

これまで、F2.8通しの標準ズームレンズ、いわゆる「大三元」の標準域は、画質と引き換えに「重さ」と「大きさ」を我慢して使うものでした。私も初代GMを使っていましたが、あのズッシリとした塊感は、長時間の撮影や旅先では正直、苦行に近いものがありました。

しかし、SONY FE 24-70mm F2.8 GM II (SEL2470GM2) を手にした瞬間、その常識は過去のものになりました。

「単焦点レンズ並み」と形容される解像感、そして何より、驚くべき軽さ。これは単なる機材の更新ではありません。写真撮影という「体験」そのものを軽やかにアップデートする、投資価値のある一本です。

目次

重さという「足かせ」からの解放

私がこのレンズを選んだ最大の理由、それは圧倒的な「機動力」です。

スペックシート上の数字を見るだけでも驚きますが、実物を手に取った時の衝撃はそれ以上です。質量約695g。初代モデル(約886g)から約200g、つまりスマホ一台分も軽くなりました。

たかが200gと思うなかれ。一日中首から下げて歩く旅のスナップや、ジンバルに乗せての動画撮影において、この差は身体への負担を劇的に減らします。

「いい写真」は、フットワーク軽く動き回り、シャッターチャンスに出会って初めて生まれます。機材が重くて持ち出すのが億劫になる。そんな本末転倒な事態を、このレンズは物理的に解決してくれました。もう、画質のために重さを我慢する必要はありません。

単焦点レンズを「殺す」解像度

軽くなったからといって、画質に妥協があるかといえば、答えはNOです。むしろ進化しています。

ズーム全域で、絞り開放F2.8から画面の隅々までキレのある描写。拡大しても崩れないディテール。初代GMを使っていた時、「まあズームだしこれくらいか」と妥協していた部分が、II型では完全に払拭されています。

特に驚くべきはAF(オートフォーカス)の速さです。ソニー純正のXDリニアモーターを4基搭載しており、動体への食いつきが尋常ではありません。子供が走り回る瞬間、ペットのふとした表情、ストリートでの一瞬の出来事。撮りたいと思った瞬間に、ピントはすでに合っています。

さらに、動画撮影においてもブリージング(ピント移動による画角変動)が極限まで抑えられており、映像クリエイターにとっても「これ一本あればいい」と言い切れる完成度です。

「記録」から「作品」へ昇華するボケ味

F2.8の大口径レンズを持つ意味、それはやはり美しいボケ味にあります。

スマホのポートレートモードで作られた疑似的なボケとは一線を画す、物理的な光学設計による自然でなだらかなボケ。被写体が背景から浮き上がるような立体感は、何気ない日常のワンシーンをドラマチックな「作品」へと変えてくれます。

カフェでテーブルフォトを撮る時、最短撮影距離の短さ(ワイド端0.21m)も強力な武器になります。席を立たずに、料理や小物にぐっと寄って、背景を大きくぼかす。この表現力の幅広さこそが、GM(G Master)レンズの真骨頂です。

「高い」ではなく「安い」と言える理由

実売価格で約30万円。決して安い買い物ではありません。しかし、私はあえてこれを「安い」と断言します。

なぜなら、このレンズは「24mm、35mm、50mm、70mm」という、主要な単焦点レンズ4本分の役割を、この一本でハイレベルにこなしてしまうからです。それぞれの単焦点レンズを揃え、持ち運ぶ手間とコストを考えれば、この一本に集約することは極めて合理的で経済的な選択です。

何より、レンズ交換の手間が省けることで、レンズを変えている間に逃していたシャッターチャンスを確実にモノにできます。その「逃さなかった一瞬」の価値は、プライスレスです。

本日のまとめ

SONY FE 24-70mm F2.8 GM IIは、画質、軽さ、AF速度、すべてにおいて妥協のない、現時点での最適解です。

  • 圧倒的な軽量化
    初代比約20%の軽量化により、持ち運びのストレスが消滅し、撮影に集中できる環境が整います。
  • 妥協なき光学性能
    単焦点レンズに匹敵する解像度と美しいボケ味により、あらゆるシーンを作品レベルで切り取れます。
  • 資産価値のある投資
    リセールバリューも高く、複数のレンズを一本に集約できるため、長期的に見ればコストパフォーマンスは最強です。

迷っている時間はもったいない。このレンズを手にして、あなたの写真ライフを次のステージへ進めてください。

よくある質問(FAQ)

初代GMから買い換える価値はありますか?

間違いなくあります。特に重量差とAFスピードの進化は体感できるレベルで大きく、撮影の快適性が段違いです。

動画撮影にも使えますか?

動画にこそ最適です。フォーカスブリージング抑制機能や、絞りリングのクリックON/OFF切り替えなど、動画ユーザーに嬉しい機能が満載です。

キットレンズとの違いは分かりますか?

スマホの画面で見ても分かるほど違います。特に逆光耐性、ボケの美しさ、暗所でのノイズの少なさは、キットレンズでは到達できない領域です。

これこそが「標準」の到達点。SONY FE 24-70mm F2.8 GM II レビュー

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この記事を書いたひと

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