Webデザイナーとして独立して5年目、ついに手首が悲鳴をあげました。「ジーン…」と手首の内側に走る、鈍くていやな痛み。マウスを握るたびに、その痛みは増していきます。大好きだったはずのデザインの仕事が、ただの苦行に変わりつつありました。湿布を貼っても、サポーターを巻いても気休めにしかならない。このままでは、この仕事を続けていけないかもしれない。本気でそう思い詰めていたときに出会ったのが、このエレコムのトラックボール「M-HT1DRXBK」です。
正直、最初は半信半疑でした。でも、この選択が私のデザイナー人生を救ってくれたのです。

「このままじゃ仕事が続けられない…」ジーンと痛む手首が悲鳴をあげた日
毎日10時間以上、Macの前でマウスを握りしめる日々。クリックし、ドラッグし、手首を返す。その無数の繰り返しが、確実に私の手首を蝕んでいきました。最初は軽い違和感だったものが、次第に無視できない痛みに変わっていったのです。
特に辛かったのが、Photoshopで細かいパスを引く作業や、Illustratorでオブジェクトを精密に配置する作業。集中すればするほど、手首への負担は増していく。夕方になると、右手だけがまるで自分のものではないような感覚に陥りました。整形外科では「腱鞘炎の一歩手前。とにかく手首を休ませなさい」と言われるだけ。しかし、フリーランスの私にとって、仕事を休むことは収入が途絶えることを意味します。休むわけにはいかないのです。
最後の砦。エレコム「M-HT1DRXBK」が私の常識を覆した3つの理由
これまでも、人間工学を謳ったマウスや縦型のマウスなど、様々なものを試してきました。しかし、どれも根本的な解決には至りませんでした。なぜなら、結局は「手首を動かして」カーソルを操作する仕組みから逃れられなかったからです。
そんな八方塞がりの私にとって、このM-HT1DRXBKはまさに「最後の砦」でした。このトラックボールが、私のマウスに対する常識を根底から覆してくれた理由は3つあります。
1.手首を全く動かさないという革命
最大の特徴は、マウス本体を動かさず、親指で赤いボールを転がしてカーソルを操作する点です。本体はデスクにどっしりと固定されたまま。つまり、手首にかかる負担が限りなくゼロになるのです。最初は指だけで操作することに戸惑いましたが、3日も使えばすっかり慣れました。今では、なぜ今まで手首を酷使していたのか不思議に思うほどです。
2.大玉だからこその圧倒的な安定感
このモデルは、直径52mmという大きなボールを採用しています。これが何を意味するかというと、「細かく精密な操作」と「カーソルの長距離移動」を両立できるということです。ボールを少し転がせばピクセル単位の微調整ができ、大きく転がせば画面の端から端まで一瞬で移動できます。この絶妙な操作感は、小さなボールのトラックボールでは決して味わえません。
3.「かゆいところに手が届く」8ボタンのカスタマイズ性
デザイナーにとって、ショートカットキーは命綱です。このマウスは合計8つのボタンと左右のチルトホイールに、専用ソフト「エレコム マウスアシスタント」を使って自由に機能を割り当てられます。私の場合は、コピー、ペースト、レイヤーの複製、一つ戻る、などを割り当てています。これにより、左手をキーボードに置いたまま、右手だけで完結する作業が格段に増え、作業効率が劇的に向上しました。
もちろん、良いことばかりではありません。本体がかなり大きいので、手が小さい方やデスクスペースが限られている方には向かないかもしれません。また、使いこなすには、間違いなく「慣れ」が必要です。しかし、その慣れの期間を乗り越えた先には、信じられないほど快適な世界が待っています。

作業効率1.5倍?手首の痛みゼロでクリエイティブに没頭できる毎日
このM-HT1DRXBKを使い始めて半年。あれほど私を苦しめていた手首の痛みは、完全に消え去りました。今では、長時間作業しても全く苦になりません。むしろ、指先で精密なカーソルコントロールをすること自体が、一種の快感になっています。
痛みがなくなったことで、精神的な余裕も生まれました。以前は作業の合間に何度も手首をさすっていましたが、今はデザインそのものに100%集中できる。結果的に、以前より短い時間でクオリティの高い仕事ができるようになり、感覚的には作業効率が1.5倍になったと感じています。痛みから解放されたことで、再びデザインの仕事が楽しいと思えるようになった。これが何より嬉しい変化です。
これはマウスじゃない、未来の自分への「健康投資」だ
もしあなたが、かつての私のようにPC作業による手首の痛みに悩んでいるなら、このトラックボールを試す価値は十分にあります。数千円の出費で、長年の苦痛から解放され、仕事のパフォーマンスが上がる。そう考えれば、これは単なるマウスへの出費ではなく、あなたの健康とキャリアを守るための「自己投資」と言えるのではないでしょうか。もう二度と、あの痛みに悩まされる日々には戻りたくない。心からそう思います。
本日のまとめ
- エレコムM-HT1DRXBKは、手首を動かさず親指で操作するため、腱鞘炎のリスクを劇的に軽減します。
- 直径52mmの大玉ボールが、精密操作と高速なカーソル移動を両立させます。
- 8つのボタンとチルトホイールは自由にカスタマイズ可能で、作業効率を大幅に向上させます。
- 使い始めは慣れが必要ですが、それを乗り越えれば、痛みとは無縁の快適なPCライフが手に入ります。
- これは単なるマウスではなく、あなたの健康と生産性を守るための「健康投資」です。

