「360度カメラは面白いけれど、ちょっと重いんだよね」。これまでの私は、旅行のたびにそう感じていました。絶景を前にして、ポケットから取り出すのを躊躇してしまうあの一瞬の重み。それが、旅の記憶を「撮り逃す」原因だったことに気づかされたのは、このInsta360 X4 Airを手にしてからです。わずか165g。この数字が意味するのは、単なる軽量化ではなく、「撮りたい」という気持ちを一切邪魔しない、真の自由でした。今回は、実際に旅で使い倒してわかった、この「空気(Air)のような相棒」の実力を、スターターキットの必要性とあわせて語り尽くします。

重さ200gの壁。なぜ私たちは撮影を諦めてしまうのか
これまでのInsta360 X4(約203g)も素晴らしいカメラです。しかし、自撮り棒の先につけて長時間持ち歩くとなると、その数十グラムの差が、まるでボディブローのように腕に効いてきます。
私自身、先月の京都旅行で痛感しました。人混みの中で長い自撮り棒を掲げるのは、物理的な重さ以上に、心理的な負担がかかります。「まあ、今は撮らなくていいか」。そうやってスマホで済ませてしまった結果、後で見返したときに残っていたのは、ありきたりな画角の写真ばかり。あの時、360度で空間ごと切り取っておけば、妻のふとした笑顔や、通り過ぎた風の音まで残せたはずなのに。
「軽さは、撮影頻度に直結する」。これが、私が多くのアクションカメラを使ってきて辿り着いた結論です。
165gの「Air」が変えた、旅の景色と記憶の解像度
そこで出会ったのが、このInsta360 X4 Airです。手に取った瞬間、思わず「軽っ!」と声が出ました。前モデルから約40gの軽量化。数字で見ればわずかですが、長い自撮り棒の先端に付けたときの体感重量は、半分以下にすら感じます。
8Kの没入感はそのままに、ポケットに消える存在感
実際にハイキングで使ってみて驚いたのは、**「持っていることを忘れる」**感覚です。ジャケットのポケットに入れてもシルエットが崩れず、サッと取り出してボタンを押すだけ。
画質に関しても、妥協はありません。8K 30fpsの圧倒的な解像度は、家に帰って大画面で再生したとき、その場にタイムスリップしたかのような錯覚を覚えます。木漏れ日のきらめき、遠くの山肌の質感まで、すべてが鮮明に記録されていました。「軽いから画質が悪い」という常識は、このカメラには通用しません。
さらに特筆すべきは、スターターキットに付属するレンズキャップと予備バッテリーの存在です。特にレンズキャップは必須。カバンの中に無造作に放り込める気軽さが、この「Air」の機動力を最大限に引き出してくれます。
MONKEY HEAVENさんのレビュー動画では、X4 Airの軽さと画質のバランスについて、実際のバイク走行映像を交えて非常にわかりやすく解説されています。特に、X5との比較パート(03:34あたり)は、どちらを選ぶか迷っている方にとって決定打になるはずです。
「撮り逃しゼロ」の未来へ。スターターキットが最適解な理由
X4 Air単体でも魅力的な製品ですが、これから始めるならスターターキット一択だと私は確信しています。
理由はシンプルで、「届いた瞬間から100%楽しめるから」です。360度撮影の魔法である「ドローン風ショット」を撮るための114cm見えない自撮り棒、レンズを守るキャップ、そして長回しでも安心な予備バッテリー。これらはオプションではなく、X4 Airの体験を完成させるための「必須パーツ」です。これらを個別に買い揃える手間とコストを考えれば、スターターキットのコスパは圧倒的です。
旅の「空気」まで持ち帰るための自己投資
6万円台という価格は、決して安い買い物ではないかもしれません。しかし、想像してみてください。数年後、家族や友人と集まったときに、今のこの時間を、360度の鮮明な映像で「再体験」できる未来を。
その価値は、カメラ本体の価格を遥かに超えるものです。重い機材に疲れて撮影を諦めるか、空気のように軽い相棒と共に、すべての瞬間を永遠に残すか。Insta360 X4 Airは、あなたの旅のスタイルを根本から変える、賢い投資になるはずです。
本日のまとめ
Insta360 X4 Airは、単なる軽量版ではありません。「重さ」という撮影のハードルを取り払い、誰もがクリエイターになれる自由を与えてくれるカメラです。
- 165gの圧倒的な軽さ
長時間撮影でも腕が疲れず、撮影頻度が劇的に向上します。 - 妥協なき8K画質
軽量ボディでも画質はフラッグシップ級。旅の空気をそのまま保存できます。 - スターターキットの優位性
必須アクセサリー(自撮り棒、レンズキャップ、予備バッテリー)が揃っており、追加購入の手間なくすぐにフル活用できます。

