Anker Power Bank (25000mAh, Built-In & 巻取り式USB-Cケーブル) レビュー:ケーブル地獄からの解放。これが私の「持ち運ぶ発電所」だ。

Anker Power Bank (25000mAh, Built-In & 巻取り式USB-Cケーブル) レビュー:ケーブル地獄からの解放。これが私の「持ち運ぶ発電所」だ。

カフェでの作業中、MacBookのバッテリー残量が「5%」を表示した瞬間のあの焦り、皆さんも経験があると思います。慌ててガジェットポーチをまさぐるけれど、USB-Cケーブルがイヤホンと絡まり合って出てこない……。そんな「ケーブル地獄」と「バッテリー不安」の板挟みだった私のノマドワーク生活を、たった一台で革命的に変えてくれたガジェットに出会いました。それが、Ankerの新作『Anker Power Bank (25000mAh, Built-In & 巻取り式USB-Cケーブル)』です。

目次

ノマドワーカーを苦しめる「ケーブルの呪縛」

私は普段、カフェや新幹線の移動中に仕事をすることが多いのですが、これまでの悩みは常に「荷物の複雑さ」でした。高出力のモバイルバッテリー本体に加え、MacBook用の長いケーブル、スマホ用の短いケーブル、予備のケーブル……。これらをポーチに詰め込むと、使うたびに解くのが面倒で、デスク周りもスパゲッティ状態。

「バッテリーそのものに、十分な長さのケーブルが生えていればいいのに」。そんな叶わぬ願いを抱き続けていた私の前に現れたのが、このAnkerの新型でした。「巻取り式」と「ストラップ型」の2本を内蔵し、しかも合計165Wという化け物スペック。半信半疑で導入してみましたが、結論から言います。もう、以前の環境には戻れません。

驚愕のギミック:「巻取り式」がもたらす快感

この製品の最大のハイライトは、何と言っても**「巻取り式(Retractable)USB-Cケーブル」**です。

本体に内蔵されたケーブルを引っ張ると、シュルシュルと伸びて、最大約70cmまで引き出せます。掃除機のコードのように、必要な長さでピタッと止まり、もう一度軽く引くと瞬時に巻き取られて収納される。このギミックの精度が素晴らしく、何度もカチカチと出し入れしたくなるほどの中毒性があります。

70cmという長さも絶妙です。リュックのサイドポケットにバッテリーを入れたまま手元のスマホを充電したり、カフェの狭いテーブルで余分なケーブルを散らかさずにPCへ給電したりと、まさに「痒い所に手が届く」仕様。

さらに、もう一本の「ストラップ型ケーブル(約30cm)」も内蔵されており、こちらは持ち運び時のハンドル代わりにもなります。つまり、ケーブルを一本も持ち歩かずに、PCとスマホを同時に急速充電できる環境が完成したのです。

この動画の冒頭部分で、実際にケーブルがスムーズに引き出され、収納される様子が確認できます。この「シュルッ」と収まる気持ちよさは、映像で見るとより直感的に伝わるはずです。

実践投入:MacBook Proも余裕の「165W」パワー

「ギミックは面白いけど、パワー不足なんじゃない?」という心配は杞憂でした。

私はMacBook Pro 14インチを使用していますが、このバッテリーの単ポート最大出力は100W。純正アダプタと同等以上のスピードで、バリバリと給電してくれます。動画編集のような重い作業をしながらでも、バッテリー残量はぐんぐん回復していきました。

合計最大出力は165W。例えば、巻取りケーブルでMacBookを充電しつつ、ストラップケーブルでiPhone 16を急速充電し、さらに余っているポートでiPadを充電する……なんていう芸当も涼しい顔でこなします。25000mAhという容量は、MacBook Airなら約1回、iPhone 16なら4回以上フル充電できるスタミナ。これ一台あれば、1泊2日の出張や、終日の外出でコンセント難民になっても全く動じることはありません。

正直なデメリット:存在感のある「重さ」

もちろん、全てが完璧なわけではありません。手にした瞬間に感じるのは、その**「ずっしりとした質量」**です。

重さは約595g。500mlのペットボトル飲料より重く、中身の詰まったレンガを持っているような感覚があります。薄型の軽量バッテリーに慣れている方には、この重さは衝撃かもしれません。

しかし、私の場合は「プラス」に働きました。なぜなら、これまで持ち歩いていた「充電器」「複数のケーブル」「ガジェットポーチ」を全て家に置いてこれるようになったからです。バッグの中身がシンプルになり、トータルの荷物量はむしろ減ったようにさえ感じます。「重厚な安心感」を持ち運ぶ対価として、私はこの重さを許容しています。

今日のまとめ

『Anker Power Bank (25000mAh, Built-In & 巻取り式USB-Cケーブル)』は、単なる充電器ではなく、ワークスタイルをシンプルにするための投資です。

  • ケーブル管理からの解放
    2本の内蔵ケーブル(特に巻取り式)により、ケーブル忘れや絡まりのストレスがゼロになります。
  • 圧倒的なパワーと容量
    最大165W出力・25000mAhで、PCからスマホまであらゆるデバイスの命綱となります。
  • 所有欲を満たす質感
    スマートディスプレイによる残量表示や、精度の高いビルドクオリティは、使うたびに喜びを感じさせてくれます。

安価な製品ではありませんが、毎日感じる「ケーブルの煩わしさ」と「充電切れの不安」を同時に解消できるなら、その価値は十分にあります。身軽に、かつパワフルに仕事をしたいあなたに、心からおすすめできる一台です。

よくある質問(FAQ)

巻取り式ケーブルの耐久性は大丈夫ですか?

Ankerの公式発表によると、20,000回以上の巻取りと折り曲げテストをクリアしているとのことです。私が実際に毎日使用している限りでも、巻き取り機構が弱くなったり、接触が悪くなったりする気配はなく、非常に頑丈な作りだと感じています。

iPhone 15/16/17以外のiPhoneでも使えますか?

本製品の内蔵ケーブルはUSB-C端子です。そのため、iPhone 15以降のUSB-C搭載モデルにはそのまま使用できますが、Lightning端子のiPhone(14以前)を充電する場合は、別途USB-C to Lightningケーブルを用意し、空いているポートに接続する必要があります。

機内持ち込みは可能ですか?

はい、可能です。一般的に、モバイルバッテリーの機内持ち込み制限は「160Wh以下」などの基準がありますが、本製品の容量(25000mAh / 3.7V換算で約92.5Wh)はその範囲内に収まっています。ただし、航空会社によって規定が異なる場合があるため、念のため搭乗前に各社のルールを確認することをおすすめします。

Anker Power Bank (25000mAh, Built-In & 巻取り式USB-Cケーブル) レビュー:ケーブル地獄からの解放。これが私の「持ち運ぶ発電所」だ。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

誰かの気づきになるかも!よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いたひと

理想の体験へと繋がる「視点が少し広がるアイデア」をお届け。難しい理論ではない私が実践から掴んだ考え方のコツを一緒に見つけませんか?

目次