ついこの間まで、私もスマートフォンのカメラで満足していました。最新のスマホは驚くほど綺麗に撮れますし、何より手軽です。でも、2歳になる息子が公園を全力で走り回るようになって、その限界を痛感したのです。最高の笑顔を向けてくれた、その一瞬。慌ててスマホを構えるも、ピントが合う前にフレームアウト。撮れたとしても、どこかブレている…。写真フォルダを見返すたびに「ああ、あの瞬間をもっと綺麗に残したかった」という小さな後悔が積み重なっていきました。そんな私が最後の望みを託したのが、このCanon EOS R50でした。
「またブレてる…」スマホの写真フォルダに溜まる、小さな後悔
子どもの成長は本当にあっという間です。そのかけがえのない一瞬一瞬を、できるだけ美しく記録したい。親なら誰もがそう願うはずです。私も同じ気持ちで、毎日息子の写真を撮り続けていました。
しかし、スマホカメラには越えられない壁がありました。
- 動き回る被写体への弱さ
公園の遊具で遊ぶ息子、部屋の中を駆け回る姿。ピントが追いつかず、撮れた写真の半分以上がピンボケ。 - 薄暗い場所でのノイズ
誕生日パーティの室内や、夕方の公園。フラッシュを焚くと不自然になり、焚かないとザラついた暗い写真になってしまう。 - 背景の処理
主役の息子を際立たせたいのに、背景の生活感が丸出しになってしまう。いわゆる「背景ボケ」は、アプリで加工しないと作れません。
これらの写真は、記録にはなるけれど、「作品」にはならない。もっと息子の可愛らしさが際立つ、温かみのある写真を撮ってあげたい。このままでは、数年後に写真を見返したとき、画質への不満ばかり感じてしまうのではないか。そんな焦りが、私を新しいカメラ探しへと突き動かしたのです。
僕がEOS R50を選んだ5つの理由|難しい”カメラの常識”は不要でした
「一眼カメラ」と聞くと、大きくて、重くて、何だかよく分からないボタンがたくさん付いている…そんなイメージがありました。しかし、EOS R50は、そんな私の先入観を良い意味で完全に裏切ってくれました。
1.圧倒的な軽さと小ささ
まず驚いたのが、そのコンパクトさです。ボディは約375g。標準ズームレンズをつけても、500mlのペットボトルとほぼ同じ重さです。これなら、いつも使っているショルダーバッグに気軽に入れて持ち運べます。「さあ、撮るぞ」と意気込む必要がなく、スマホと同じ感覚で日常に溶け込んでくれる。これは、子どもとのお出かけで荷物が多くなりがちな親にとって、何よりの正義です。
2.AIか?と疑うほどの賢いオートフォーカス(AF)
EOS R50が「救世主」たる最大の理由が、このAF性能です。一度、画面上で息子の顔をタッチすれば、あとはカメラが自動で瞳を追い続けてくれます。三輪車を漕いでこちらに向かってくるときも、遊具の陰に隠れても、驚くほど粘り強くピントを合わせ続けてくれるのです。シャッターを押すことに集中できるので、「ピント合わせ」というカメラの最も難しい作業から解放されます。特に「乗り物優先AF」モードは、電車や車のおもちゃで遊ぶ息子の撮影で、驚くほどの成功率を叩き出しています。
3.ダブルズームキットがもたらす表現の幅
私が購入したのは、標準ズームレンズ(RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM)に加えて、望遠ズームレンズ(RF-S55-210mm F5-7.1 IS STM)が付属するダブルズームキットです。正直、最初は「望遠レンズなんて使うかな?」と半信半疑でした。しかし、これが大正解。運動会や公園で、少し離れた場所から息子の自然な表情を狙うとき、この望遠レンズが真価を発揮します。近づくと緊張してしまう子どもも、遠くからならリラックスした最高の笑顔を見せてくれる。スマホのズームとは比較にならない、クリアで美しい画質には本当に感動します。
4.スマホには真似できない「背景ボケ」
これぞ、カメラを買い替えて良かったと最も感じる瞬間です。F値(絞り)を意識するだけで、背景がふんわりとろけるようにボケて、主役の息子がくっきりと浮かび上がります。何気ない日常のワンシーンが、まるでプロが撮ったかのような特別な一枚に変わる。この体験は、写真撮影の楽しさを教えてくれました。
5.デメリット?正直に言うと…
もちろん、完璧なカメラではありません。バッテリーの持ちは、一日中撮り歩くなら予備が一つあると安心です。また、ボディが小さい分、手の大きな男性は少しグリップが浅く感じるかもしれません。しかし、これらは軽さやコンパクトさとのトレードオフ。私にとっては、デメリットを補って余りあるメリットを感じています。
EOS R50が変えた、我が家の「思い出」のクオリティ
EOS R50が我が家に来てから、明らかに写真を見返す時間が増えました。特に妻のお気に入りは、望遠レンズで撮った、公園でしゃがみ込んでアリの行列を真剣に見つめる息子の横顔の写真です。背景が綺麗にボケていることで、息子の真剣な眼差しと、ぷっくりした頬のラインが際立っています。
「この写真は、スマホじゃ絶対に撮れなかったね」
妻のその一言が、私がカメラに投資した価値の全てを物語っていました。データとして写真を保存するだけではありません。お気に入りの写真はプリントしてリビングに飾り、両親にも定期的に送っています。高画質な写真は、大きく引き伸ばしても美しい。思い出が、より鮮やかで、より価値のあるものに変わったのです。
最高の「今」を未来に残すための、賢い自己投資
子どもの成長は、本当に待ってくれません。昨日できなかったことが、今日はいとも簡単にできるようになる。その儚くも愛おしい一瞬一瞬は、二度と戻ってこない「今」の連続です。
EOS R50への投資は、単なる機材の購入ではありません。それは、未来の自分たち家族への、最高のプレゼントです。10年後、20年後、子どもが大きくなったとき、ブレてしまった写真ではなく、その時の息づかいまで聞こえてきそうな鮮やかな写真を見ながら、家族で思い出を語り合える。これほど価値のある投資が、他にあるでしょうか。
本日のまとめ
スマホでの写真撮影に限界を感じているなら、Canon EOS R50は最高の選択肢です。この記事のポイントをまとめます。
- スマホの最大の弱点である「動き回る被写体」も、賢いAFで逃さない。
- ペットボトル並みの軽さで、毎日気軽に持ち運べる。
- ダブルズームキットなら、運動会など遠くの被写体もバッチリ撮れる。
- 背景が綺麗にボケた「作品」が、難しい設定なしで手に入る。
- 未来の家族への「思い出」という、最高の自己投資になる。

